公文式の教材に小中学校で習う図形がほとんどない理由については、文章題の項で説明したこととほぼ同じになります。重複しますが、確認のためにここで整理しておきます。
・理由1
公文式の算数・数学教材は学習を通じて自分から考え、学ぶ力をつけ自学自習で高校数学ができるようになることを目指して構成されているため、この目的に直結しない内容は思い切って省いていること。
・理由2
図形はそれに対する直観などを別にすれば、文章題と同様、解法のために計算力と国語読解力が必要になります。したがって家庭ではまず、より高度な計算力や国語力を身につけるほうが、多くの子どもたちにとって有益であると考えられること。
それはそうだが、今現実に学校で図形を習っているのだったら、やはり教室でもやってほしいと思われるかたもいらっしゃることでしょう。
公文としては、将来のことを考えて、優先すべきはあくまでも高度な計算力だと考えていますが、ほかのことは全然やらなくてよいと主張しているのではありません。まず十分な計算力を身につけることが大切で、さらに学年を越えた内容を自学自習で学習できるようになってほしい。そうすれば、子どもたちは学校の授業や家庭での勉強において、自分で教科書、その他必要な本や参考書を読んで学習できるようになっていくし、またそれを目指すべきだと主張しているのです。公文式の学習の最終目標は、まさにこの「自分から学ぶ力」をつけることにあると言っても過言ではありません。
十分な基礎学力を身につけるとともに、学年を越えた未知の領域を自力で学習することを経験することで、子どもたちが受身の学習ではない、自分から考え、学ぶ真の勉強の姿勢を身につけていってほしいと私たちは考えているのです。







